楠本選手…勝負の1年。
「シーズンは何が起こるか分からない。他人の結果や取り組みは変えられないので、自分のやれることに集中したい」。楠本泰史外野手(28)が数少ないチャンスと向き合い開幕に向けて最善の準備を進めています。
14日にイースタンの試合。「やっぱり打席に立ちたい。わがままかもしれないけど、ファームの試合に出場させてほしいと(首脳陣に)お願いしていた」と志願の出場機会でした。 春季キャンプは宮崎選手、大和選手などベテランと一緒に調整。オープン戦に入ると、1軍ではドラフト1位ルーキー、度会外野手や3年目の梶原外野手など若手の猛アピールが続く。
毎年入ってくる新戦力は仲間であり、一方では自身の立場を揺るがし得るライバル。
「やはりどうしても若手が注目される。ここで『いいな』と思ってもしょうがない。若い子たちのプレーで一喜一憂しないことを年始に決めた」と、焦る心を制御しながらバットを振り続けた。
小学生時代から仲間でもあるパドレス松井がメジャー挑戦。充実している様子も楠本自身の大きな刺激となってるはずです。
18日のイースタンの試合では左太ももの違和感で途中交代し戦線離脱も危惧されたものの、22日からの札幌遠征に帯同。26日も横浜スタジアムでの全体練習にも参加しています。
とはいえ、同じ左打者の佐野外野手、度会外野手、関根外野手、梶原外野手と比べてもオープン戦で与えられた打席数は極端に少いですし、昨年までとは全く違った立ち位置にいることは間違いないと思います。
彼にとっては試練の1年だった2023年。今年は勝負の1年になりそうです。
昨年の開幕して間もない4月。横浜スタジアムでそれまでのミスを取り返す逆転本塁打。喜びを噛みしめるように拳を高く上げる楠本外野手。
ベンチではみんなが喜んでた。関根外野手も京田内野手も。自分が打ったとき以上に。
あの一打。忘れられない光景です。
悔しさもバネにして、逆境も力に変えて。頑張れ。
楠本選手。